財産塾かわらばん 12月号 相続税の計算方法とは?
相続税の基礎講座連載シリーズ④ 相続税の計算方法とは?
相続税の計算方法とは?
(一)相続税がかかる範囲
相続税の計算は、相続財産が基礎控除額を超えた場合に、10%~50%の税率で相続税が
かかります。
(二)計算方法は以下の通りです。
①相続財産を合計する。
亡くなられた方の相続財産を相続税評価額で評価し、合計します。
②債務や葬式費用を引く。
亡くなった時点で支払い義務があった債務や、葬式費用を①で計算した相続財産から
引きます。
③基礎控除を引く。
②で計算した金額から、基礎控除額
5000万円 1000万円×法定相続人の数)を引く。
※来年は改正になる可能性があります。
④相続税の総額を計算する。
③までで計算した金額を、各相続人が法定相続分で財産をもらったものと仮定した場合の
各人の相続税額を計算します。
次に、計算した各人の相続税額を合計します。
⑤各相続人等の相続税額
相続税の総額に、各相続人等が実際にもらうこととなった財産の割合をかけて、各相続人
等の相続税額を計算します。
(三)相続税計算の具体例
夫が死亡した場合
相続人・・・妻・子供2人
①相続財産合計1億円
妻に8千万円(財産の取得割合0.8)
子供2人には1000万円づつ分割(各子供の財産の取得割合0.1)
②債務・葬式費用合計
5百万円
③基礎控除
5千万円 1千万円×3=8千万円
④相続税の総額
一億円-五百万円-八千万円=千五百万円
図解
※図解より150万円
⑤相続税の総額の内訳
妻150万円×0.8=120万円
子A150万円×0.1=15万円
子B150万円×0.1=15万円